「動きがなんとなく重い」
「プレーにキレが出ない」
「反応がワンテンポ遅れる感じがある」
競技の中で、こうした“動きの重さ”を感じている選手は少なくありません。
その原因を「筋力不足」「疲労」「調子の波」とだけ考えてしまうと、根本的な改善にはつながらないことがあります。
今回は、身体操作という視点から“動きの重さ”をどう改善するかをお伝えします。
動きの“重さ”の正体とは?
動きが重いと感じるとき、体の中で起きているのは
- 力みすぎ
- 固めて動いている
- 感覚のズレ
- 力の伝達ロス
といった現象です。
つまり、「力が足りない」のではなく、力をどう使っているか=身体操作の問題であることが多いんです。
実際のケース①:サッカー選手
あるアスリートは、プレー中に「走ってると足が重く感じる」と話していました。
そこで行ったのは、
- 感覚入力(足裏の認識・姿勢の再構築)
- 体幹の脱力と連動のトレーニング
- 足関節〜股関節の“つながり”を感じる練習
結果として、「力まずにスムーズにステップが出るようになった」と変化を実感。
本人も「走ってるときに“止まらずに進む”感じがある」と表現していました。
“軽く動く”ための3つのトレーニング視点
① 感覚を“取り戻す”
特に足裏・骨盤・肩甲骨などの感覚が鈍くなると、身体は余計な力で動こうとします。
→ まずは「どこに力が入っているか」「どこが動いていないか」を感じる時間が重要。
② 脱力と出力の切り替えを作る
動きの中で「抜く」→「入れる」の流れがあることで、スムーズで軽い動きが可能に。
→ 全力の出力ではなく、“必要なだけ”力を出せる状態を目指す。
③ 全身の連動を取り戻す
身体がバラバラに動いていると、力がロスして重く感じます。
肩・体幹・股関節が“つながっている感覚”が軽さを生み出します。
→ 局所のトレーニングではなく、「全身をつなぐ動き」がポイント。
まとめ:重さは“力の質”で変えられる
動きの重さは、筋力やスタミナだけでは解決できません。
「力をどう伝えるか」「どこで止まっているのか」を見直すことで、
驚くほどスムーズで、軽やかな動きに変わっていく選手が多くいます。
身体操作は、競技力を変える土台になる技術。
このブログでは、そうした変化を生むヒントを、これからも発信していきます。
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